ボクの尊敬する編集者の方が、ポロっとこぼした一言。
端からみれば、自由な職業って感じかもしれないけれど、
やっぱりサラリーマンはサラリーマン。
特に、90年代後半、
出版業界最盛況の時代と比べて、止まぬ右肩下がりのこの業界。
自分の作りたい本ってなんだったんだろう。
「良い本」ってなんだろう。
という公案が、ぐるんぐるんと頭をめぐりながら、
ペラペラ、カキカキ、とゲラと格闘する毎日。
掘れば掘るほど、仕事をすればするほど、
どんどん新しい仕事が振ってくる一人テトリス。
文化の担い手/一介のサラリーマンの葛藤は続くのである。